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さんずいに歩くと書いて

ローラースケートで駆け抜けてく彼らのこと

MUSIC VIDEO TOUR と共に振り返る 自分にとって源さんとは、

どうでしょう。かれこれ、星野源さんを好きになって6年?くらいになるんでしょうか。長いような短いような。

源さんに対する好きは、好きになった当初から、衝動的だったり熱狂的なものではなくて、"なんとなくじんわりいつも通りそこにあるもの"というゆるっとした、ずっとそこに居続けることの出来る ぬるま湯のお風呂みたいな感覚だったりする(実に分かりづらい)。実際、このままずっと今のような調子でぬくぬくと好きに浸かっていくような気がしています。

 

正直な話、星野源さんが、今どのくらいの知名度や認知度があって、世間的にどういう存在であるのかは分かっていなかったりする。

 去年の逃げ恥ブームくらいから「源さん凄いね」「売れたね」と、私が源さんが好きだと知っている友人に代わる代わる言われたり、職場の二次会で行ったスナックで恋を歌った時に「知らないかもしれないですが…」と前置きしたら、オジさんに「星野源くらい知ってるわ!」とちょっとプリプリした感じで言われたりもして。星野源と言っても「誰それ?」と首を傾げられ、そこで話題終了してた数年前を思うと、知ってるのが当たり前くらいの存在になったのか……と感慨深い気持ちになったり。

 

そんな中、昨日発売した星野源さん初めてのMV集である「MUSIC VIDEO TOUR 2010-2017」

 

 デビュー当初からしばらくは、シングルCDの初回限定盤にはMVやMVメイキングが収録された特典DVDが付いていたものの、地獄でなぜ悪い から(本人出演でいうとCrazyCrazyから)はMVはいつの間にか収録されなくなっていて。(その代わりに企画ものやニセさんネタのかなりフザけた面白VTRが度々収録されていて、これがまた最高にくだらなくて最高)

 

見れないことを残念に思いつつも「あ〜これって、いつかMVをまとめて円盤出す予兆なんだろうな」という期待感の方が勝っていて。そんな風にぼんやり楽しみに思っていたことが、遂に現物となって今手元にあるわけです。またまた感慨深い。

 

そんな感慨深いの極みみたいな、MV集の発売を記念して(⁈)、私が星野源さんを好きになってから今までを、MUSIC VIDEO TOUR に収録されている曲をいくつかピックアップしながら、当時を振り返りつつ書き残してみようかと思います。完全に誰得でもない、私の記憶を記録するためのものなので悪しからず。

 


1.くだらないの中に

くだらないの中に

くだらないの中に

 

私が星野源さんを知ったのは、この曲でした。きっかけは何気なく見ていたYouTube。どういう経緯で辿り着いたのか、詳しくは覚えていないけれど、初めてこの曲を聞いたとき、歌詞にある何気ない仕草だったり会話のやりとりに「こんなに鮮明に情景が浮かぶ曲あるんだ」とハッとしたことはよく覚えていて。
私は曲を好きになるとき、歌詞よりもメロディーが先行になることが多いんですが、この曲は珍しく詞から入った曲で、そういう意味でも印象的だったのかもしれません。

 

 

髪の毛の匂いを嗅ぎあって
くさいなあってふざけあったり

 

首筋の匂いがパンのよう
すごいなあって讃えあったり

 

 

1番と2番、それぞれの歌い出し。
恋人達が過ごしてる何でもない時間だけど、とても幸せで愛おしいと思える時間って、こういう2人にしか分からないような意味の分からないところに潜んでるってことが、この部分に絶妙に詰め込まれてると思っています。

 

「好き」という言葉が一切出てこなくても、人を好きだという気持ちって、こんな風に表現出来るものなのだと、当時の私も今の私も変わらず感心しています。(感心してるなんて、なんだか偉そうですが丁度良い上手い言葉が見つからないのでそのままで)


流行に呑まれ人は進む
周りに呑まれ街はゆく
僕は時代のものじゃなくて
あなたのものになりたいんだ

 

ここのフレーズは、いつ聞いても力強さがあって凄く好きな部分です。今の源さんが歌うと、当時とはまた違った意味合いに聞こえてくるのも面白いなと思ったりも。

 

同じ時代を生きている不特定多数の中のひとりではなくて「あなたという人に関わって、今という時を共に歩んでいく人になりたい」という、かなり遠回しだけど所謂プロポーズみたいな言葉だなと私は勝手に思っています。

 

直接的ではないけれど
そうではないからこそ伝わる
愛の告白が詰まった
むっつり系変態ラブソング(全力褒めてる)

 

後にも先にも、こんなに刺さるラブソングはないかもしれないなと本気で思ってるくらい、今も変わらず1番好きな曲です。

 


YouTubeで、初めてこの曲を聞いた次の日に近所のTSUTAYAに行くも商品の取り扱いがなく、商品在庫を検索して都会のTSUTAYAまで足を伸ばし、1枚だけ入荷されていたそのCDを必死の形相でレンタルしに行ったことをよく覚えています。その時に、ファーストアルバムである ばかのうた も一緒にレンタルし、iPodに入れて繰り返し聞いていくうちに深みにハマっていった……という訳です。

 


2.日常

日常

日常

 

くだらないの中にばかのうた をレンタルして、繰り返し繰り返し聞いていた私のもとに、この 日常 という曲が収録された新しいアルバム エピソード が出るという情報が耳に入ったのはちょうど2011年の夏の終わり頃。

 

すっかり源さんの歌う曲達が好きになっていた私は、予約すべく意気揚々とタワーレコードへ。当時、エピソードを予約をすれば、タワーレコードで行われるインストアライブの抽選に応募出来るという予約特典(詳細はうる覚え)があり、生の歌を聞ける貴重な機会だと張り切って応募したところ見事当選することが出来、2011年10月16日に私は晴れて初めて源さんの生歌を聞くことになった訳です。

 

タワーレコードの店内にあるイベントスペースでのインストアライブ。会場は、特に仕切りがあったりする訳でもなく、気持ち段差のある小さなステージが設けられている簡易なスペース。店内にいれば、歌っている姿は見えなくとも歌声は聞くことが出来ます。

 

整理番号順にステージの前に並んでいき、ちょうど私は前から4列目あたり。どんな風に出てくるのだろうと登場を待っていると、アコギを手に持った源さんがサラッと現れて。サラッとした感じが本当に普通で、その普通過ぎるくらい普通なフラットな雰囲気に妙な安心感を覚えて思わず笑ってしまったのをよく覚えています。

 

初めて見る源さんは、ボソボソと少し照れた様子で喋っていたのだけれど、言っている言葉のチョイスが絶妙にツボだったりもして。ちょうど、11人もいる という源さんも出演していたクドカン脚本のドラマの放送開始直前だったりもして、その宣伝に沸く観客に嬉しそうな源さんの姿がどこか初々しかったりもして。


弾き語りで何曲か演奏して歌う源さんの姿は、普通の青年なんだけれど、ずっと聞いていたいと思わせられる吸引力があり、生で聞くとその歌声のどこかひとりごとかのような素朴さがダイレクトに耳に届いて、上手く言えませんが聞いていてものすごく心地よくて。


やっぱりこの人の歌う曲が好きだな〜と改めて思わされた時間でした。運良くこのイベントに参加出来たことは、私のなかで大きかったなと振り返ってみて改めて思います。

 そういえばライブが終わった後、自分で勝手に記念と題して、レンタルで聞いていた ばかのうた のCDを買って帰ったことを思い出しました。思いをかたちとして残したかったのかもしれません(重)


3.夢の外へ

夢の外へ

夢の外へ

 

私の感覚的には、第一次星野源ヒット期(ネーミングセンスの無さは置いておいて)だと思っています。夢の外へ

 

「守って!」という爽やかに可愛い蒼井優ちゃんの日焼け止めCMの曲になったこともあり、メディアへの露出も以前より増えた印象(Mステに初めて出演したのもこの曲)だったのがこの頃。源さんのことを説明するときに、「日焼け止めの曲を歌っている人」と形容出来たことで前よりも周りに分かりやすく認識してもらえるようになったのもこの時期で、そうやって徐々にいろんな人に知られていってることがものすごく嬉しくもあって。

 

2012年の秋は、名古屋ガイシホールであった室内フェス ENDLESS SUMMER BREESE や、ZEEPで行われたワンマンライブに参加したりと、源さんの生歌を聞くべくライブへ足を伸ばしたりもして。

 

この年のENDLESS SUMMER BREESE は、民生さん・和義さん・秦さん・まさよしさん、そして源さんという 今思い出しても私得でしかないラインナップで。

 

ほぼほぼ、民生さんと和義さんファンのお姉様たちで埋め尽くされたガイシホールで、まさかの大トリを務めた源さん。

 

ある意味アウェー感のある大きな会場で、そんな空気を感じさせないイキイキとしたフレッシュな演奏とトークで魅せていて、きっといつかワンマンライブでもこんな大きなステージで歌って欲しいな〜いやきっと歌うんだろうな〜と思ったりもして。今となっては、またまた感慨深い案件な訳なんですけども(何度、感慨深いと言ったら気が済む)

 

 

ZEEPでのワンマンライブ 星野源ワンマンの秋。イベントでもフェスでもない源さんのライブに私が初めて行ったのがこのライブでした。

 

客層は、8割が女性・2割が男性といった感じ。この頃の源さんのライブは「聞く」ということに徹していた時間だったと私は記憶しています。ただただ奏でられる演奏の音と源さんの歌声だけが聞こえる時間。トークも、ボソボソと喋る源さんの話を聞いて、時折「ぷぷぷぷ」と小さく肩震わせて笑う、みたいな感じ。基本的に静かで落ち着いた雰囲気。たまに、体育会系の男性が「源ちゃーーーん!!!」と雄叫びを上げて、源さんが「おうっ!」っと答えて周りの女性客がまたも「ぷぷぷぷ」「クックックッ」と笑う、みたいな。そんなTHE平和ループ。

 

そんななかで印象的だったのが、フィルム夢の外へを源さんが歌唱したときのこと。自然と曲中に客席のどこからともなくリズムに乗った手拍子が鳴り、その光景に驚いた表情の源さん。そして「初めて手拍子をもらえた」と驚きつつも興奮気味に嬉しそうに笑ってる源さんが、何か今後の肝となるものを掴んだような気もして、こっちまで嬉しくて。何気なく起こった手拍子だったけれど、何気なく起こったからこそ意味があったのかなって。

 

促して行う手拍子もあるけれど、自然と巻き起こった手拍子には「手拍子したくなる衝動を起こす何か」が確実に存在していて。その感覚はそれまでの源さんの曲に無かったものだったのかもしれなくて、それを源さん自ら発見している過程を目の当たりにしているような感じもあって、余計にこの時のことは印象に残っています。

 


4.知らない

知らない

知らない

 

この曲が発売されたのは、私が前職を辞めようと決めた頃で。日々、働くことに必死で辞めてからのことを考える余裕もなく過ごしていた時に、この 知らない のサビ部分が刺さって。

 

 

終わり その先に
長く長くつづく 知らない景色
さよならはまだ言わないで
物語つづく 絶望をつれて

 

 

ひとつの節目を迎え終わりが来るけれど、その先には まだまだ知らないことは沢山あり、先が見えないくらいに続いていて。

 

きっとよくある歌の歌詞だと、未来への期待感とか希望とかを煽るような詞になるんだろうけど、 知らない ではそんなキラキラした言葉ではなく「絶望をつれて」というどこか矛盾したようなフレーズで締められていて。

 

でもその、絶望という一件重々しい言葉が最後にあることで、妙な安心感を覚えるような感覚もあって。全てを前向きにプラスにするために今までをリセットする訳じゃなくて、それまで積もった良いこともそうじゃないことも無理に置いていかずとも、そのまま 持ったままでいいと言ってくれているような気がして。

 

知らない ことを 知らないと言えることもまた 強さみたいなとこもあるなとも思ったり。

 

いろんな思いも相成って、この 知らない という曲を聞くと 自分のターニングポイントだったツラかったけれど決断したあの頃のことを思い出して「よし、頑張ろう」と気合いが入る ある意味パワーソングだったりもします。



……っとここまで書いてみて5500文字オーバー。とりあえず半分くらいは書けたかなと。またこの続きもつらつらと書く予定です。たぶん。

一旦中締め