さんずいに歩くと書いて

ローラースケートで駆け抜けてく彼らのこと

カレンダーは4月始まり

彼らのカレンダーは、いつも忘れた頃にやってくる。1月始まりに馴染みのある私からすると、なんだか不思議な4月始まりのカレンダー。

 
彼らのカレンダーを買うのは今年で3年目。
思い返せば、彼らを好きになって間もない頃、初めて買ったのがカレンダーでした。CDでもDVDでもなくカレンダー。カレンダーを買うという感覚より、どちらかというと写真集を買っている感覚に近かったかもしれません。こんなに沢山の写真が1冊にぎゅっと掲載されているものってそうそう無いものですし。それでいて、写真集より敷居低めなのがカレンダーなんじゃないかなと。いざ買うのを躊躇しそうになったときに「カレンダーとして使える」という正しい用途の確認と、自分への上手い言い訳も簡単に出来てしまいますし。笑
 
 

 

 

 

りぼんやちゃおに付いてくる付録のような、仕掛けが沢山あってポップな印象の強かった昨年のカレンダーとはうって変わって、今年のカレンダーはまさにsimple is best !何度か告知されていたようにシックで落ち着いた印象。それは7人が、5周年を目前にして、若手ではなく中堅へとひとつコマを進めようとしているようにも思えて。いつも番組でジャニーズらしからぬ散々なことを言われてきたりもしてるけれど「こんなことも出来ますよ」「こんな表情も見せれますよ」といつかキャッチフレーズ化してた『そろそろ攻めてもいいですか?』の言葉そのまま、バラエティで獲得した沢山の視聴者を「え…キスマイってこんな格好良かったっけ…」「あかんあかんこんな顔されたらあかん…理性が…」といった具合に彼ら自ら彼らの沼へ導いていくさまが見えるよう。
 
 
今回、DIARYの後方ページに7人ひとりひとりからファンに宛てたメッセージが書かれていて。インタビュー形式ではなく、それぞれの「ひとり語りスタイル」ということもあって、読んでいるとその人その人に漂う空気感を感じられて何だかくすぐったい。
 
このそれぞれに感じる空気感の違いが個性なのだろうとも思う。そして共通しているのはメンバー間に流れるじんわりとしたあったかさで。
 
一時、7人が揃ったオフィシャルの場やいたる場面で、とあるひとりに矢が向けられる事が多く、そのどこか悪ふざけを超えた在り方に批判や悲しい声が多かった時期があって。私自身、見ていてあまりいい思いはしなかったけれど、それをきっかけに離れていってしまった人達を見送ることしか出来なかったのが悔しくもあって。マイナスな面ばかりが目立ってしまうのは、メディアやSNSの残念なところかもしれないな〜なんてことを思った時期もあった。
 
でも最近の彼らを見ていると、そんなバランスが取れずグラグラと揺れて倒れそうだった時に感じた不安はあまり無くて。それは、7人がグループとしての方向性の先の先を見据え出し、表立って多くを語らずとも、それぞれがそれぞれの役割を全うしようとしているからなんだなと、今回のカレンダーのメッセージを読んでいて思った。
 
 
そんな7人に、私は星野源さんのばらばらという曲を捧げたい。「2人はひとつにならなくていい、1人1人として一緒にいればいい」というような事を歌ったこの曲。7人はひとつにならなくていい。7人がひとつの同じものになる必要なんてどこにもない。7人が7人のまま、それぞれのまま一緒にいればいい集まればいい。その方が色んな色が出る。時には濁る時もあるかもしれないけど、いいじゃない。それが「味わい深さ」ということ。
 
 
話を戻しますが…
パーソンを読んだときにも思ったけれど、横尾さんは2015年で7人の中でも圧倒的に深化していて。いつも後列の端から、キスマイをどこか客観的に見つめて。必要な時はサッと手を差し伸べる、縁の下の力持ちのような影の強さを持っていた横尾さん。そんな横尾さんはいつしか、先頭切って他の6人を引っ張っていく位の眩しい陽の強さを手に入れていて。グループを新しいところへと導く存在にまでなり得る影響力を持っているとも思っていて。
 
これは私が横尾担だからなのか…とふと改めて考えてみても、横尾さんがグループに与える力の大きさについては、説明不要のような気がしています。
 
「こんなことに挑戦したい」「こんな企画をやってみたい」と自らのことを語るメンバーが多い中、自身の目標を語りながらも、それぞれのメンバーに挑戦して欲しいことを挙げてみたり、前の3人の背負ってきたものを自分自身が背負っていく番だと言ってみたり。そうやって彼の語る言葉のひとつひとつは、夢物語のような遠い未来の話ではなくて実現可能な近い未来の話なんだって分かる。そのまま寄りかかって、私の全体重を捧げてしまおうかと思えるくらいの頼もしさがある(重い)
 
 
沢山キスマイの決意が詰まったカレンダーを握り締めながら、彼らのこれからの365日を見守り応援し噛み締めていこうと思う。彼らの描く「これからの7人」がひとつひとつ実を結んでカタチになることを願っています。
 
 
最後に写真についてカレンダーの写真について…
 
海辺と横顔と黄昏とモノクロの化学反応に乾杯で完敗。